街を歩いていると、いつもたくさんの高齢者を見かけます。
朝早くおじいちゃんは日課の散歩へ。昼時は飲食店でおばあちゃん達がランチミーティング。昼下がりには病院の待合コーナーで高齢者が近況の報告会議。街中のあらゆる施設が、昨今、シニアが集う憩いの場へ変わりつつあります。
そんなシニアの方の働き方や、まだまだ働き盛りの中年世代を揺るがす驚きの方針が、2018年11月26日に政府から発表されました。
定年70歳の時代へ突入
現在の高齢者雇用のルールで、厚生労働省は「65歳までを定年とする」「65歳まで継続雇用制度」「定年の廃止」の3つのうちいずれかを実施する法律を定めています。
いわゆる「サラリーマンの定年は65歳まで」もしくは「60歳までを定年とし、再雇用制度でもう一度雇用してもらう」という世の中の常識が一気に変わる事となります。
2018年11月26日に、政府が未来投資会議(議長:安倍首相)で表明した内容だと、定年65歳というルールを70歳まで引き上げる方針なのです。しかもそれを「2019年の夏には計画を策定し、早めに法律を改定する予定です。」と発表しています。
しばらくは企業サイドへ努力目標と位置づけて措置を講じるように指導されますが、今後は法制化されるので、守らない企業は処罰の対象になる可能性があります。
70歳定年が法制化されると、お金や時間に縛られない自由な働き方を求める若者が増え、企業には優秀な若い人材が集まらなくなる懸念もあります。
さらに、70歳となれば、健康に不安を感じ始める年齢です。いつ、身体に異変が起きてもおかしく無い年齢です。果たしてそんな高齢労働者が、安心安全に職務を全うすることが出来るのでしょうか。
少なくとも、私は70歳まで働くことはしたくありません。これまで一生懸命働いて走り続けた人生をいったん一休みして、残りの余生を謳歌したいものです。
男性の健康寿命は72歳
健康上の理由で日常生活を不自由なく過ごせる年齢を「健康寿命」と言います。最新データで厚生労働省が2018年3月9日に発表したデータによると
2016年時点で男性の健康寿命は全国平均で72歳でした。
もし65歳で定年退職したら、残りの7年は健康で自由に余生を送る事ができます。ですが70歳で定年退職すると、残り2年しか健康で自由に余生を送る事ができません。
もしも「死ぬまでにやりたい事リスト」があるとしたら、果たして2年の間に全て実現することは出来るでしょうか?
私はたった2年だけでは時間が足りません。
やり残したことがある状況で身体を患ってしまい、後悔したまま老いて亡くなっていく人生は御免です。
70歳までを定年退職と政府や企業が定めたとすると「亡くなる直前まで働きづめ」になるわけです。
大金持ちなら、早期リタイアして構いません。しかし、庶民的な給与のままでは、貯蓄は大変厳しく定年70歳まで働かないと暮らしていけないケースも多くあると思います。
背景には社会保障費の圧迫
定年70歳という方針が発表された事情には、深い問題があるからということを忘れてはなりません。
年金や医療や介護サービスの一部負担は、国の「社会保障費」から賄われています。社会保障費は我々が納めている税金を収入源として支出されており、高齢者の方を国の政策として支える構図となっています。
しかし、問題なのが「少子高齢化」です。
高齢者(65歳以上)一人を支える現役世代(15歳~64歳)の割合が将来、明らかにひっ迫される見込みなのです。以下が例…
1975年 → 8.6人で一人の高齢者を支える時代
2005年 → 3.3人で一人の高齢者を支える時代
2035年 → 1.7人で一人の高齢者を支える時代
以上のように、1人の高齢者を支える事が厳しい時代へ突入します。
「社会保障費」の中身で一番大きな支出を占めているのが、今回改定予定の「年金」なのです。
国の財源が厳しい状況にあるから、制度を変えて国民に少しでも自分で稼いで生活を国民自身で守ってもらおう。という狙いがあるのだと考えられます。
若いうちに老後を見据えておく
後にも先にも必要なのはお金であり、「老後の資金をどれだけ早く貯蓄できるか」という点が老後の余生を謳歌する為に極めて重要です。
無論、私も老後はゆったりと過ごして、若い時に出来なかったことを思いっきり楽しむ余生を過ごしたいと考えています。
もし、残りの人生を楽しい時間に変えたいと願うなら、「限られた時間でどれだけたくさんのお金を稼ぐことが出来るか」が大きな分かれ道となります。
分かれ道の選択肢を広げる方法のひとつとして「今の労働環境を見直す」ことがとても大切です。
例えば、「年収が手取り400万円で10年間働く人生」と「年収が手取り500万円で10年間働く人生」ならば、10年間で約1000万円の資金の差を生みます。もし、それが20年で計算すれば約2000万円の資金の差が生まれます。非常に大きな差ですよね。
この大きな差を生み出すためには、今の仕事よりも年収アップする企業が他にないかを探す「老後の為の転職活動」をおススメします。
それが「リクナビNEXT」
活用例として、「同業他社では同じ仕事内容でどれくらいの年収があるのだろうか」「年収アップの為に新しい道を探してみたい」という風に、他企業の情報収集に役立ていただきたいのです。
もし、良い企業との出会いがあれば年収アップの為に一歩踏み出してください。
登録については一切料金がかからないというのも魅力の一つです。
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