仕事辞めたい

嫌なアルバイトは辞めたほうがいい?

生活費を工面する為にはじめるアルバイト。当初は「少し贅沢出来たら良いな。」「生活費の足しに出来たら良いな」という考えからはじめる人が多いかと思います。

純粋に「稼ぎたいから!」と思って始めたアルバイトも、月日が経過し慣れてくると「ダルいな。」「今日は行きたくないな」「もっと他のことをやりたいな」という風に嫌気がさして、最終的には「アルバイトが嫌だから辞めたいな。」と思うこともあるかもしれません。

果たして嫌なアルバイトはすぐに辞めたほうがいいのか?多方面から「アルバイト」について考えてみます。

 

そもそも「アルバイト」って何?

「アルバイト」はいわゆる非正規雇用契約という雇用形態のひとつです。主婦が空いた時間の合間に働く「パート」と同意義であり、企業や社会の認知で呼び方をうまく使い分けているだけです。非正規雇用の為、働き方は自由な反面、昇給や昇格は、さほど見込めません。

平成29年の総務省によるデータでは、労働人口約5460万人のうち、正規雇用者(正社員等)が約3423万人に対し、非正規雇用者は約2036万人です。

さらに非正規雇用者のうち、「アルバイト」または「パート」として雇用されている方は約1414万人もいるのです。割合を計算すると労働人口に対する「アルバイト」「パート」雇用者は25.8%となり、日本での労働者のうち約4人に1人が「アルバイト」または「パート」従業員として、日本の経済を支えています。

参考:総務省 正規雇用と非正規雇用労働者の推移 https://www.mhlw.go.jp/content/000179034.pdf

 

アルバイトが嫌になってからこそチャンス

アルバイトに嫌気がさしたなら、あなたの働き方や自分の個性を振り返るチャンスなのです。なぜ今のアルバイトが嫌なのでしょうか。人間関係がめんどくさいから?同じことの繰り返しで退屈だから?思ったほど給与がもらえないから?思っていた仕事内容ではないから?色んな理由がおありかと察します。

そして、「労働に対する対価が仕事内容に見合っていない」と感じてしまえば、「イヤ」となり、アルバイトを辞めたくなるのだと思います。

しかし、ここがチャンスなのです。

本当に、その労働環境を解決する方法は残されていないのでしょうか?本気で解決に向けて務めたのでしょうか?そして、自分の強みや個性はなんでしょうか?自分の強みを生かす仕事がまだ残っているのではないでしょうか?「嫌だから辞める」のは簡単なのです。

少し攻撃的な言葉を並べましたが、大切なのは「辞める理由」がまっとうな理由なのか?という点です。自分で納得のいく辞める理由であれば、全く問題はないです。むしろ、次のステップのために突き進むほうが得策です。しかし、改善できる問題を改善せぬまま辞めてしまうのは、非常にもったいないです。なぜなら、自分の成長チャンスを自ら投げ出してしまうことになるからです。

言い換えると、アルバイトを辞めたいときほど、自分を見つめなおし、次の成長へつながるチャンスなのです。



アルバイトに対する考え方を変えてがんばる

アルバイトは「労働に対する対価を得ること」が出来ます。対価とは、賃金・給料・報酬など主に「お金」を指します。働いた分は、お金をもらう。これは労働者として当たり前の権利です。

しかし、対価という言葉の本質は「お金」だけを指さないと私は考えております。

自己成長に繋がる機会・褒められてモチベーションが上がることがある・お客様に感謝の言葉をいただくと嬉しい。「働きがい」が労働対価の副産物です。

もし、あなたが少しでも「働きがい」を感じる環境であれば、その職場はとても素晴らしい職場です。迷わず、続けた方が良いでしょう。

そのような働きがいを創出できる職場環境は、自分を成長させてくれるありがたい場所なのです。

 

別のアルバイトを探す

そうは言っても、今のアルバイトはやりたくない。または、別のアルバイトで自分の経験値を上げたいと思う場合は迷わず他のアルバイトを探してみましょう。

世の中にはいろんなアルバイト先がありますが、大切な事は変化に柔軟に対応することです。例えば、あなたが飲食店業界の居酒屋でホールのアルバイトを経験していたとします。お酒に酔ったお客様に対して接客することもあるため、多少難しいオーダーを言われたことがあるかもしれません。メニューにない食事を出してくれだとか、そんな事まで要求するのか?というレベルまで。しかし、柔軟な対応が許されていた環境だったので、出来る範囲でお客様のオーダーを叶えることで、お客様は満足しあなたの応対に感謝の言葉をくださっていたことでしょう。

それが、今度はガチガチのマニュアルが定められた大手飲食チェーンのアルバイトに切り替えた場合、どのような事が起こるでしょうか。応対の受け答えや、商品の提供まで細かく決められていたとします。きっと、あなたはお客様のご要望に対して臨機応変な接客が制限されてしまい、もどかしさを感じてストレスが生じるでしょう。

しかし、それは企業の「戦略」であり、あなた自身の「当然」を良い意味で変えてくれるきっかけになることでしょう。きっと、企業スタンスが違うと多くの人が「前のアルバイトより思い通りに仕事をやらせてもらえない」という思いから、その仕事を辞めていくことでしょう。ですが、大切な事は変化に柔軟に対応することです。企業は企業理念に基づいて戦略を策定しています。その戦略を最初から否定する前に、まずは柔軟に対応して懸命に仕事をすることで、新しい学びを得るのです。

本気のアルバイト探しはこちらにございます。

いろんなアルバイト先の企業理念や戦略のもとで働いてみるほうが、将来大きな経験値に変わるでしょう。