職場の人間関係

職場の人間関係はコミュニケーションが大切/ボケとツッコミで風通しの良い職場環境へ

想像してください。会社に入社して間もない頃、直属の先輩や上司に、最初からボケる事が出来るでしょうか?もしくは先輩がボケてきた場合、間髪入れずにツッコミが出来るでしょうか?

答えは【NO】でしょう。「上司にそんなことを発言したら失礼だ。」「仕事に関係ない発言は許されない。」「そんな事をしたら、ハナから評価が下がる!」「社会人として失格。」「アリエナイ!」そんな言葉が聞こえてきます。その通り、最初はやらない方が身のためです。あなたの社会人としての品格を疑われます。決してマネしてはいけません。(笑)

しかし、入社してから10年が経過した社員が会社の飲み会の席でなら、どうでしょう?お互い酸いも甘いも知る旧知の仲であれば、立場は関係なく言いたい事が言える間柄かもしれません。

この違いこそ【信頼関係】です。例え相手に、するどいツッコミを入れようとも、きっと相手は自分の発言を素直に受け止めてくれる人物だ(と知っている)。もし相手に、きわどいボケを投げようとも、きっと相手は自分の素直な意見を発してくれる人だ(と知っている)。

前提条件として「相手のことを既に理解し、信頼している」からこそ、上司・部下関係なくボケとツッコミが成立するのです。

 

 

ボケとツッコミで職場の風通しが良くなる。

職場の仲間にボケとツッコミが出来るような間柄ならば、きっとあなたの会社は風通しが良い職場環境でしょう。なぜなら、上司に対してツッコミが出来る信頼関係が構築されていれば「言いたいことが言える風土」が出来上がっているからです。

日本企業の多くは、「お上の言う事は絶対」という変な風習がありますよね。「上が決めたことだから…」とか「逆らったら評価が下がるかもしれない…」等。果たしてそれは何を守るためなのでしょうか?会社の為?上司の為?自分の評価の為?

サラリーマンは、よく「企業戦士」というカッコイイ比喩で表現されますが、お上の言う事全てが正しいとは限りません。時には、あなたの声が会社を大きく変える原動力になるのです。

ですが、大前提に「意見を言いやすい職場環境なのか」「想いを受け止めてくれる、信頼出来る上司がいるか。」「コミュニケーションは普段から密に取れているか」に左右されてしまいます。

【何を言うか。】ではなく、【誰が言うか。】によって意見の重要度が天秤にかけられる風潮が、あなたの会社に存在していればそれはとても危険です

言いたいことが言える職場環境かどうかを図るモノサシとして、上司や部下に対するボケとツッコミのコミュニケーションが生きるのです。

 

 

上司のオヤジギャグには極力ツッコミを

上司がつまらないオヤジギャグを連発する職場なら、コミュニケーションを活性化させる大チャンスです。あなたの上司がつまらないオヤジギャグを発したなら、迷わず「ツッコミ」を入れましょう。そして、ツッコミの後は必ず笑顔を心がけましょう。

上司がオヤジギャグを発する(≒ボケを発する)ことは、その場にいる同僚とのコミュニケーションを求めている表れです。もし、あなたがツッコミを躊躇してしまうのであれば、上司との信頼関係が不足しているのかもしれません。

人間の祖先であるサルは、習性として「チャックコール」を発することがあります。森の中で、視界に入らない仲間へ特定の音を発することで、その反応を伺い、反応があれば安心するという研究結果も発表されています。

上司のオヤジギャグはチャックコールに似た習性なのかもしれません。立場が偉いと、人は孤独です。なぜなら、上司には守ってくれる上司が身近にはいない場合が多いですからね。そうやってコミュニケーションを活性化させ職場環境を良くする為に発しているのでしょう。

上司の寒いギャグを勇気を出してツッコミをいれて笑いに変える事が出来れば、職場関係を良好にし、働きやすい職場づくりに一役買うでしょう。(※ツッコミが有効なのはTPOによるものですので、保証は出来かねます。悪しからず。笑)

 

 

3年間で3度職場が変わった私の経験

実は私、この3年間で3度も職場が変わり、そのたびに家族総出で引っ越しも致しました。県を跨いで職場が変わったため、そのたびに新しいメンバーに出会い、新しい価値観に触れ、成長して参りました。しかし、いずれも最初のハードルは【新しく出会った社員とのコミュニケーション関係の構築】でした。相手の腹の底を知らぬまま、事業を発展させるには、どうしても限界があります。

そんな時、私が実行したことは【ボケとツッコミによるコミュニケーション】でした。私から積極的に新しく出会ったメンバーにボケをどんどん振りました。

結果から申し上げると、その事業所における営業成績は完全マイナス(事業撤退の調整段階までいってましたが)だったところが、競合他社の群を抜き、ナンバーワンを飾る営業成績へ1年で改善することが出来ました。

具体的に実行したことは、同じ事業所の社員とのコミュニケーション強化です。「言いたいことを言える環境づくり」「社員がやりたいと思うことを思いっきり後押しする環境づくり」を行いました。その関係構築の手段として【ボケとツッコミによるコミュニケーション強化】を実践し成功に繫がったのです。

バカみたいですが、この行動により約1ヵ月で言いたいことが言い合える環境が完成し、2~3か月目には業績が昨年対比120%改善し、4か月目には競合他社をひっくり返し、トップを飾ることが出来ました。

 

 

人間関係が生命線

仕事をする仲間は、家族より多くの時間を共に過ごします。そうなると、家族よりたくさんの会話をする機会があります。しかし、人間関係がうまくいかない職場だと、きっと、あなたの心はすり減ってストレスを抱えてしまい、深刻な場合うつ病状態にまで陥るリスクもあります。

職場での人間関係は企業とあなたの健康においてとても重要なのです。それでも、ボケやツッコミが出来る職場環境でない(=言いたいことが言える環境ではない)のであれば、職場を変えた方が、得策でしょう。

 

煙たがられるかもしれないが、異動を申し出る

人間関係によるストレスを溜めてしまった場合、仕事どころではなくなってしまいます。言いたいことが言えないまま職場で過ごしていると、「全てが他人の為に費やす時間」という意識が芽生えてきます。そこまで発展してしまうと、仕事が楽しくない→誰のために仕事しているのかわからない→自分の存在意義は何だろう→心が擦り減りうつ病に。→次の仕事どころではない。

という状況になりかねません。事実、「過労死」という言葉は日本発症の言葉であり、外国語でも「karoushi」と呼ぶのです。そこまで、自分の心をすり減らして働く意義はあるのでしょうか。甚だ疑問です。

そうやって病になるまで仕事をすべきではない。というが私の持論です。「自分にしかない能力を発揮し、いきいき仕事をすることで人生を豊かにする」というのが「働く醍醐味」だと考えます。

もし、あなたがこのように仕事に悩んでいたりする場合、迷わず人事部の方や、気の許せる上司、同僚に悩みを打ち明けましょう。そして、状況によっては異動を申し出ましょう。

もし、そこで真摯に悩みを受け止め、行動してくれる方がいたら、その方はあなたの生涯かけがえのない存在になることでしょう。逆に、あなたの悩みを人ごとのように捉える方がいる場合、危険です。さらにその方があなたの上司であれば超危険です。その企業はあなたや従業員の事を「会社の歯車」として考えている可能性が高いです。その場合は、外の世界を見てください迷わず、他企業のリサーチを始めましょう。あなたが輝ける場所は、まだまだもっとたくさんあります。心が病んでしまっては次のエネルギーも湧くわけがありません。

会社に異動を申し出ることで、社内では煙たがられるかもしれません。しかし、あなたの人生はあなたのものです。会社でも上司のモノでもありません。思い切って自分で人生のスイッチを踏みましょう!

あなたの人生は、あなたが主人公ですから。

 

 

さいごに

もしあなたがコミュニケーションに苦戦していて、本記事の「ボケとツッコミ」も出来るような状況ではない場合、私は【今この瞬間に転職先のリストアップ】をお勧めします。万が一、職場の悩みを抱えたままストレスを抱え続けると、他の企業に目を向ける気力すら失われてしまうのです。もし、あなたが本当にツライ局面になった場合、その気力すら沸かなければ絶望に陥るだけです。

今のうちに転職先をリストアップするメリットは、「他の選択肢があることで心の余裕が生まれる」ことや「今の仕事を他を比較することで、今の仕事を客観的に見つめなおすこと」が出来る点です。

どこで転職先をリストアップすると良いかというと、断然【リクナビNEXT】です。理由はシンプルで転職者の8割が利用しているから(※楽天リサーチ(株)調べ)

もし、あなたが職場でのコミュニケーションに悩んでいて、それも改善の見込みがないのであれば、まず会員登録をおススメします。そうすれば、あなたがもし万が一職場で重度のストレスを抱えてしまっても、救いの一手がここにあります。ストレス状態が許容範囲を超えてしまってでは遅いです。そのころには、転職先をリストアップする体力や気力はありません。