天職を見つける

節約ドケチよりも収入アップのためにお金と時間を使う方が賢いと思う

先日テレビを観ていると「ドケチ芸能人特集」というコーナーが放送されていました。

内容は、駆け出しの芸人夫婦が安価な野菜で豪華な食事を作ったり、生活用品を極限まで再利用する方法などが紹介されていました。私自身、目からウロコのような情報で、参考になる番組でした。

しかし、これを見た時に私はある事を考えました。「ドケチ生活で節約するよりも、その分収入アップさせる為に活動する時間に充てた方が有能ではないのか」と。

前提として、芸人の世界は生き残りが厳しく簡単に売れて収入アップさせる事は厳しいため、節約生活で生計を立てていくのは筋が通っています。(ちなみに今回紹介されていた芸人さんの芸人としての月収は2万円ほど。)

しかし、一般企業に勤めていてある程度生活に困っていない人ならば、収入をアップさせる方向に思い切って舵を切った方が得策でしょう。

 

 

節約しても浮かせられる金額は、わずかしかない事実

結論から言うと、節約して浮かせられるお金は月々数千円~3万円程度です。家計のやりくりで費用として計上されるものを全て洗い出して、何をいくらくらい節約できるか予算を組んでみましょう。

簡単には節約できないもの
  • 家賃
  • 自動車ローン
  • 自動車保険
  • 生命保険
  • ケータイ代
  • インターネット代

以上の費用は大半が金額が大きなものです。負担金額が多いがゆえに、会社と個人間で契約を締結しているものがほとんどですね。契約を結ぶことで、簡単には切り替えて安くすることができません。

例えば家賃やケータイ代などは、2年間などの定期契約を結ぶことで月々の料金が安くなる割引形態があります。そうなると、他の家に引っ越したり、他のケータイ会社に乗り換える場合、違約金などが発生するケースがあります。さらに、サービス提供会社によってプランや割引の仕組みが各々違います。

これらは、深い知識を有していないと損をしてしまうケースもありますので、このあたりのお得な方法は資料やWebで常に情報収集を欠かさないことです。とは言うものの、専門用語やカタカナのワードばかりで、理解するのが大変だったりとても面倒な事も多くありますよね。大半の方が面倒で諦めてしまう傾向にあるのではないかと察します。

このような観点から、契約を締結するサービスは、定期契約の仕組みや、複雑なサービス内容により簡単には節約できないと言えます。

 

意識すれば節約できるもの
  • ガス代
  • 電気代
  • 水道代
  • ガソリン代
  • 娯楽費
  • 嗜好品費
  • 食費
  • 生活費

以上の費用は「使ったら使った分だけ費用が増える」という共通点があります。例えば食費を節約しようと考えた時に、真っ先に安価な商品を買い求める方法が手っ取り早いですよね。200円で販売してる野菜ではなく、150円の同等廉価商品を買って食費を抑えるという考え方です。50円もお金が浮きますよね。

しかし、冷静に考えて下さい。50円安くなった野菜を1カ月にどれだけの頻度で購入するでしょうか。3日に一度毎回購入しても月に500円、週に1度の購入なら200円程度の節約でしかないのです。時給の最低賃金にも満たないのです。

また、いつも節約して切り詰めていると精神的にストレスがたまってしまう為、たまには奮発して贅沢をしたくなるものです。これらの費用は意識すれば節約できる反面、我慢や忍耐との勝負という特徴があります。

 

 

節約で貯まるのは、わずかなお金とストレス

どれだけ節約しても節約できる費用には限界があるもの。それなら、収入を増やして使えるお金を増やすことに時間を費やすほうが楽しいと思いませんか?

例えば、水道光熱費を切り詰めて節約し、月に5000円節約できたとしても、その金額は1週間にある程度、会社で残業しただけで収入はゆうに上回ります。虚しいものです。こまめに電気を消して切り詰めて生活しても、会社に残って仕事をするだけでそれ以上の収入が生まれるわけですよ。

私の場合、会社でたくさんのストレスを抱えて帰宅したら、そのストレスはプライベートで発散しようと考えます。帰宅してまで、節約して我慢していたのでは、ストレスは発散できず、息苦しくていつか蒸発してしまいそうです。

逆に収入アップ出来れば、目に見えてお金が増えるのでモチベーションアップに繋がり、さらに仕事に打ち込むパワーを生み出します。また、収入アップすれば心にゆとりが出来る為、プライベートで使えるお金が増え、友好関係や楽しみが増えます。

節約して生活のストレスを溜め続けるよりも、思いっきり働いて収入を増やす方が賢い方法ではないかと考えます。

 

 

本業が安定していれば生活が担保できる

いざ収入をアップさせようと考えた時、基本的には2つの方法に分かれます。

  1. 本業の収入をアップさせる
  2. 本業に加えて副業をはじめる

以上の2つです。優先すべきは「①本業の収入をアップさせる」ことであり、本業で収入基盤を固めることです。毎月安定した収入を確保し、生活水準を維持発展できるレベルまで収入をアップさせることが大切です。本業が安定していれば、副業で失敗しても生活は担保される保証があるので安心ですからね。

 

では、本業の収入をアップさせるにはどのような手段があるでしょうか。

  1. 今の仕事でキャリアアップを実現し、収入を増やす方法
  2. 給与待遇が良い会社へ転職し、収入を増やす方法

以上2つの手段があります。

今の会社でキャリアアップを目指すのも、転職して収入アップを狙うのも、共通して会社の将来性を見極める事が大切です。会社の将来性を見極める一番簡単な方法は、その会社で働く10年以上先輩を観察することです。諸先輩方は、現職で働いてきた生き字引なのです。

手っ取り早い方法として、10年以上先輩のある程度の収入や暮らしぶりを聞いて教えてもらいましょう。それがあなたの職場のあなたの10年後の姿に近い将来像なのです。

先輩が裕福で満足な暮らしを過ごしているのであれば、安心して今の仕事に邁進するのみです。しかし、先輩がお金に困っていたり、生活がギリギリの状況ならば、今の仕事の収入面を根本から見直しておくべきでしょう。

 

 

節約するより収入アップを第一優先に考えるべし

ドケチに家計を究極に切り詰めて生活しても、節約できる金額は僅か数千円~3万円程度が妥当なラインでしょう。ですが、役職付きの昇進をした場合、昇給額はそれを上回る可能性がありますよね。例えば、平社員から役職付きに昇格して毎月5万円収入が増えたという話も良く聞きます。

大学卒業後から定年退職まで約40年間。仕事人生はとても長いですからね。大袈裟ですが、40年間も節約で切り詰めて生活していてもストレスを溜め続けるばかりです。ストレスを溜め続ければ物事を捉える視野が狭くなり、仕事の良いアイデアやヒントも浮かんできません。

ある程度生活できるレベルの収入があるのであれば、節約よりも収入アップの為に時間を割きましょう。

例えば、

  • 毎日の出来事を書き留めてその日の棚卸をして明日の仕事の改善につなげる
  • 新聞やニュース、書籍で見聞を広め知識を蓄えておく
  • 仕事の人脈を広げる目的でたまには飲みに出かける

いろんなことから収入アップにつながるヒントが生まれるものです。

お金を増やすために、お金を投資する。投資したお金を回収する気持ちで仕事に邁進するというようなマインドセットで、日々の仕事に臨んでみましょう。仕事のメリハリも効いて、成果もぐんと上がりますよ。収入アップは後から自然とついてくるものです。

どんなに節約しても節約できる金額には限界があります。しかし、昇給は、歳を重ねたり、会社のトップに上り詰めるまで上がり続けますよね。守ってばかりでは、豊かな生活はやってきません。思いっきり攻めて収入アップを狙いにいきましょう。