仕事辞めたい

有給休暇が取れない時は会社の辞めどき

連休明けの仕事ってなんだか憂鬱ですけど、逆に連休を間近に控えた仕事の日って、休日が楽しみで仕事のテンション上がりますよね。
特に金曜日の午後なんて、週末の連休が楽しみだから、仕事のラストスパートに拍車がかかるというような方も多いのではないでしょうか。
仕事と休日のメリハリはとても大切ですよね。
しかし、有給休暇を取るとなると話は別。有給休暇を取りづらいと考える人は以下の2つのパターンに分けられます。
「周りに仕事の負担を増やして迷惑をかけてしまうのではないか。」「休みがちと評価に悪影響を与えないだろうか。」「みんな有給休暇を取っていないから」など、なぜか周りを気にして内的要因で有給休暇を取れない人
一方、「何度も申し出ているのに上司が有給休暇を取らせてくれない。」「有給休暇が取れる日を会社が独断で決めてしまっている。」など、外的要因で有給休暇を取れない人

もし、外的要因で有給休暇が取れないのであれば、まさに今こそ仕事の辞めどきです。

社員の満足を創ることが出来ない会社に、顧客の満足を創れるわけがありません。
労働者の正当な権利を認めてくれない会社は、即刻辞めましょう。

 

 

有給休暇を取得するのがなんか怖い

 

「みんなで同じことをやるのが美徳」私が幼少の頃、学校教育ではこの教えを何度も刷り込み続けていました。少しでも他の生徒と違う言動があれば「風紀を乱す者」と判断され、血相を変えて叱られたりしました。学校では、集団行動でみんなと足並みをそろえる事を強いられていた記憶しかありません。自由が無い息苦しさを感じたものです。
職場の風習も類似しています。例えば、誰も有給休暇を取っていない職場であれば、「自分ひとりだけ有給休暇をもらうわけにはいかない。」という意識が強まりますよね。「上司や先輩が有給休暇を取っていなから、私だけ有給休暇は取りづらいな。」なんていうケースもよくあります。
私だけ違う行動を取ったら周りからどんな風に思われるかわからないから不安」というネガティブな気持ちになるのです。
組織的に同じ行動をする事は、日本にある根強い素晴らしい文化です。学校教育の場でも、家庭でも「みんなと一緒に足並みを揃えましょう。」という教育が風習となっています。
しかし案外、有給休暇を取ったとしても、「全然良いよ~」「たまにはゆっくり休みな!」などと、周囲は気に留めるほどでもない場合がほとんど。
組織の輪を乱したらいけない。という強い強迫観念から、有給休暇をとるのは良くないという不安な感情にすり替わっているだけなのです。

 

 

有給休暇を取得しても評価に影響されない

有給休暇は既定の日数の範囲内であればどれだけ取得しても、勤務態度の評価に悪い影響を与えません。むしろ、会社側も悪い評価を与えてはいけません。きちんと労務規定を定めている会社も多くありますので、一度、社内規則を読み返してみるのも良いでしょう。
そうは言っても「有給休暇でたくさん休んだら評価してもらえないのではないか。」という考えはぬぐえませんよね。
もちろん有給休暇という労働者の権利を主張するのであれば、相当に会社へ貢献する事が望ましいです。会社から求められている業務を求められているレベルで遂行していれば、いくら有給休暇を取って仕事を休んだとしても評価には関係しません。
むしろ、それで人事評価を下げる程度の会社であれば、とっとと他の会社へ移りましょう。
ちなみに2019年4月からは、年次有給休暇を5日間以上取得することを義務とする新しい法律が施行されます。日本社会全体でも有給休暇の取得を勧奨する動きがありますし、この法律を守らない企業には罰則もあります。
やるべき仕事はきちんとこなして、どんどん有給休暇は取得しましょう。

関連記事:有給休暇取得が義務化される/2019年4月から始まる仕組みと制度を解説

 

 

仕事の辞めどきは有給休暇が取れない時

それでも有給休暇が他の理由から取得できない場合は、もう仕事の辞めどきです。例えば「何度も会社に有給休暇取得を申請しても、圧力や不当な理由で全て取り下げられる」や「会社が有給休暇の取得する日を全て強制的に指定し、自由に取得できない」というような状況ならば、末期です。
仮に労働基準法違反に抵触する場合、裁判をおこして会社を訴える事も出来ます。しかし、私なら時間や費用が無駄なので訴訟せずにとっとと会社を辞めます。
そんなブラック企業のような会社は近い将来、大きな痛手を受ける事は目に見えていますからね。

劣悪な労務環境で働く間、ストレスを溜め続けたり、時間やお金やメンタルをすり減らして耐え続ける方がよっぽどツライです。

不当な理由で有給休暇が取得できないなら、その時こそ仕事の辞めどきです。

関連記事:仕事を辞めたい気持ちが人生史上最高ならこれを読め!『転職虎の巻』

 

 

社員離れで後から痛い目に遭う会社

有給休暇を取らせてくれない劣悪な労働環境の影響から、会社を離れる社員は後を絶ちません。今後も労働人口は減るばかりで、ある程度スキルがある労働者は、仕事や会社は選び放題の時代ですからね。働き口には困らないわけです。
しかし、社員が離れていったら困るのが、残された会社の側。劣悪な労働環境を改善せずに社員離れが加速していくと、会社は痛い目に遭います。

人はどんどん離れていき、最終的には人不足で健全に経営できずに倒産してしまうということまで考えられます。社員は大切な「経営資源」ですからね。
大切な経営資源をきちんと管理できない会社は、沙汰されていくのは今も昔も変わりません。
このような事をきちんと理解し実行できない会社が「有給休暇を取らせてくれない会社」なのです。社員離れで経営難に陥っても、もう後の祭りです。取り返しがつきません。
前述しましたが、そんな会社はとっとと辞めてしまう方が得策です。

 

 

有給休暇と社員満足の関係

満足とは「事前の期待をこえたサービスを提供された時に生まれる価値」です。
社員満足とは「社員が会社から、事前の期待をこえたサービスを提供された時に生まれる価値」を指します。
有給休暇とは、規定に従って認められた「当たり前の権利」です。
「当たり前の権利」ですから、社員としては「有給休暇は取得出来て当然」というのが、事前の期待ですよね。有給休暇を取得できたとしても=満足には変わりません。当たり前の権利なので=普通という感覚です。
しかし、何度も会社の都合で有給休暇が取得できない場合は、当然の権利が認められないことから=不満へと変わるわけです。

 

 

おもしろい休暇制度で社員満足を高める会社もあり

社員満足を提供できない会社が、お客様の満足を提供できるわけがありませんね。なぜなら、第一線でお客様に接する社員が会社に対して満足していないのですから。そこには会社に貢献しようとか、恩返ししようという感情があるはずがありません。

改めて。有給休暇が取得できない時が、会社の辞めどきです。

しかし、もともと離職率が高い職種(飲食業・営業職など)の中には、労務環境をシビアに取り組んで改善している会社も多くあります。
例えば、通常の有給休暇以外に中期間の有給休暇取得を勧奨する「リフレッシュ休暇制度」や、誕生月にまとまった休暇を与える「バースデー休暇制度」、暑さで業務効率が下がる時期に交代で休暇をとる「サマー休暇(夏休み)制度」など。バラエティに富んだおもしろい制度を導入している会社も数多くあります。

今回は「有給休暇」にフォーカスして執筆しましたが、何より会社で仕事をする時には「会社に貢献し、恩返ししたい」と心の底から思える環境で、仕事に集中していきたいものです。

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