職場の人間関係

指示が細かい上司が苦手で悩んでいる方へ読んでほしい

あなたは上司に対して「もっと自分を信頼して仕事を任せてほしい」と感じる瞬間はありませんか。

仕事の指示が細かい上司だと、とてもやりづらいですよね。
そんな職場環境でストレスを溜めてしまう前に、細かい上司のタイプを理解し、部下である私たちは、どのように心得て仕事を果たしていくべきなのか。
この記事は、指示が細かい上司に苦しんでいるあなたの、考え方の引き出しを増やして、これからの仕事を前向きに取り組んでいくことが目的です。

指示が細かい上司をタイプ別に理解する

① 保守的な上司タイプ

言い換えると「石橋を叩いて渡るタイプ」の上司です。失敗を恐れて、慎重に物事を進めたいと考えるタイプ。慎重がゆえに、部下に対しても細かく指示を出して仕事を進めていくタイプと言えます。
仮に、リスクが少なくてリターンも少ない仕事と、リスクが高くてリターンも高い仕事なら、迷わずリスクが少ない方を選択している上司はこのタイプに該当すると言えます。

 

② 心配性な上司タイプ

過去の失敗経験から、失敗に対するアレルギーが出来上がっているタイプの上司。仕事の大小にかかわらず、チェックを欠かさないと落ち着かないタイプの上司です。失敗に対する過度な緊張感を持っているため、部下に対しても事細かに指示を出し、事細かに進捗や仕上がりを確認もします。
しかし、そこまで上司から心配されると、部下としては「私、信頼されていないのではないか?」と不安に感じますよね。
このタイプだと上司自身も心配性ということを自覚しているケースが多いです。悪気はありません。ただただ、心配なので細かく部下に指示を出しているだけでしょう。

 

③ 責任感が強い上司タイプ

上司は、管理職という責任と権限のもとで仕事を進めています。会社の将来を背負って、経営資源を上手く使いながら、会社を成長、発展させなければならない使命を担っています。
例えるなら、管理職は船の船長のようなものです。会社という船の舵を取り、乗組員に指示を出して、社会の大海原を航海していきます。進むルートを間違えると、船ごと沈没してしまう危険性があります。ですから管理職の責任は重大なのです。
上司が責任感の強い人なら、指示が細かく出るのもしょうがないのかもしれません。会社の存続や、部下の生活を守るために、必死に考えて指示を出していることでしょう。

 

④ 俺様王様上司タイプ

このタイプの上司が一番厄介です。例えるならわがままな王様のような上司です。「俺のいうことが絶対だ」と権力を振りかざし、自分の思うがまま物事を進めていきます。厄介な点は「自分の考える方法が一番正しい」と信じ込んでいる点。
王様上司は部下に対して仕事の指示を出すときに、王様が考えるやり方を事細かく伝えて実行させます。
仮に部下から進言を受けようものなら「俺のやり方が気に食わないのか。」と腹を立て、その部下を責め立てます。このタイプの上司は感情的になりやすい為、部下に対してコロコロ態度を変え、状況や上司の機嫌によっても態度が変わります。
また、手柄は全て王様のもの。失態は部下の責任。という風に、上司にとって都合の良いことばかりを取り上げようとするタイプでもあります。
こんな上司のもとで働くのは御免ですね。私なら仕事を辞めたくなりますね。

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完璧な上司など存在しない

全てを完璧にこなす100点満点の上司は誰一人いません。例えば、金を稼ぐことに長けていても、部下のモチベーションを上げるのは苦手な上司。成果は少ないけど、確実に成果を上げ続ける上司。カリスマ性はあるんだけど、考えが雲の上のようで、部下がついていけない上司。様々なタイプがいます。
いろんな上司がいるからこそ、それだけ仕事の進め方や指示の出し方もそれぞれなのです。上司の指示が細かくて悩むほどでも、逆に全く指示を出さない上司だって存在するわけなのです。指示を全く出さない上司のもとで有意義に仕事が出来るでしょうか?できませんよね。
細かく指示を出す上司は共通して「会社」や「部下」を良くしたいという思いで行動しているはず。「あなたに仕事を教えてあげて成長させたい。」「上司の失敗談があるから、このように細かく指示を出してくれているのかもしれない。」上司の細かい指示には必ず背景があるのです。多少、指示が細かい上司でも「あなたの為を想った行為」であることを理解した上で指示を聞きましょう。
100点満点の上司など存在しないのですから、聞き手である部下が指示を受けた時の「気構え」が大切なのです。

 

 

指示が細かい上司と働く時の部下の心得

① 目的と手段をはき違えない

上司から細かく仕事の指示を出された場合、ほとんどの部下は「上司が言うとおりに仕事をしなければならない」という強迫観念にかられます。
例えば「来週までに」「私が」「新プロジェクトのプレゼン企画書を」「20ページ以内で」「価値を最大限伝えられるように」決められたレールを忠実に守って、決められたとおりに歩いていかなければならない。という具合です。
上司が言うとおりにすればミッション達成!ゴール!クリア!みたいな考えがここで形成されているのです。
しかし、ここで大きな問題が生じます。
上司が細かく指示を出されるあまり、部下は「その仕事の目的を見失ってしまう」のです。仕事の手段と目的をはき違えてしまうのです。
本来の目的は「新プロジェクトに取り組み、市場に新たなニーズや顧客を創出すること」だったとしても、部下にとっては「期日までに新プロジェクトの企画書を一生懸命作る」ことが目的にすり替わってしまうのです。これでは新プロジェクトの成功は見込めません。上司に言われるがままに一生懸命企画書を作成しても、上司の期待に添う企画書は作れません。
問題は「上司の細かい指示」に原因があります。上司の細かい指示というのは、「手段」を細かく指示しているケースがほとんどです。部下としても、指示を受けるタイミングで目的と手段をはき違えないようにしていきたいところです。
指示が細かい上司からの指示を聞いた後は、部下の方からも「その仕事の目的は何なのか」「それではこんなアイデアはどうだろうか」など上司とコミュニケーションをとり、そのプロジェクトの目的を深い部分まで共有し、それから手段を練りましょう。

 

② イエスマンになってはいけない

上司から細かく仕事の指示を受けて、部下がそのまま実行に移すのは正直、楽ですよね。上司に言われたまま実行すれば、上司が求める仕事のレベルを達成する事が出来ますし、成果の責任も上司がとってくれますからね。「あなたの言われたとおりに仕事をやりましたよ!」という大義名分が生まれますから。
しかし、毎回「イエスマン」でいるのは決して良くありません。
なぜなら、受けた指示をそのままこなしているだけでは「考える力」が育ちませんから。「考える力」というのは仕事の創意工夫に繋がります。違う考えや価値観が加わることで、その仕事はさらに高い価値をもたらす場合がありますからね。
細かく指示を出してくれる上司がいる間は良いでしょうが、異動や退職によりその上司がいなくなったらどうなるでしょう。今まで考える力をもっていた人がいなくなるわけですから、その後の会社は衰退してしまうリスクがあるわけです。
全てに反論しろという訳ではありません。上司からの指示が降りてきた時に、自分自身できちんとかみ砕いて理解し、考え、工夫する力を、意識して身に着けていくことも大切なのです。

 

③ 細かい上司は反面教師にせよ

自分が嫌だな。やりづらいな。と感じる瞬間は、今後のあなたにとって貴重な体験となります。上司から受ける指示に納得感や腹落ちしていなければ部下であるあなたのそのタスクのパフォーマンスはきっと上がっていない事でしょう。上司から見ればとても残念な状況ですよね。しかし、あなたが昇進して部下やチームを束ねるようになった時、この経験が活きるわけです。
指示が細かくて苦手な上司のやり方を反面教師にしてしまいましょう。
「こんな風に指示を出されたらやる気が上がるな」「頼りにされて仕事を任されたらやる気が出るな」という風に気づくことが出来れば、あなたにはリーダーの素質があるという事です。
将来、部下を持って仕事の指示を出す時には、「効果的な指示の出し方」「部下のパフォーマンスを最大限引き出す方法」を、苦手な上司との経験を活かして活用していきましょう。
また、指示が細かくて苦手だ。とネガティブになるよりもそんな上司を反面教師として捉えて仕事を進めていけば、幾分か上司に対するストレスも軽減され、精神的にも楽ですよ。

 

何の為に仕事をしているのか?

何のために仕事をしているか?と聞かれたら、今の私は迷わず「家族と私自身が豊かに暮らしていくため」と答えます。

「会社の成長の為」だとか、「昇進の為」だとか微塵も考えていません。

幸せな人生を、大切な家族と自分で送っていくために、仕事という「手段」で、全うするだけです。

ただ、以前の私は、真逆でした。「頑張れば会社に認めてもらえる。」だとか「会社をもっと強くしたい」などと考えていました。今、考えればそれらは全て「手段のひとつ」でしかなく、本当に大切なものを見失っていたように思います。

昨今は、人手不足の市場で、仕事をする場所は実にたくさんありますし、リクナビNEXTなどの登録型転職サイトも今は、豊富な職種を扱っていますし、働き口はどこにだってあるものです。

結局、私はリクナビNEXTを使って転職したひとりです。CMで大々的に放送されていて、有名だったから。という簡単な理由です。

豊かな人生を送れるのであれば、仕事の種類は何だって良いのです。