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ショップ店員はシフト制で思い通りに休めない話

どうもこんにちは。本サイトの管理人 サイファ(@saifanet)と申します。

私は大学卒業後に新卒入社でとある企業に就職しました。その後数年勤めあげて、某ショップの店長をしばらく経験させていただきました。私の詳しいプロフィールはこちらからどうぞ。

 

本記事では『ショップ店員はシフト制で思い通りに休めない話』について進めていきます。

ショップで働いている場合、土日祝日が稼ぎ時なので、そこにたくさんの人員を確保する為、土日祝日に休めないのが実情ですよね。シフト制で働く方の多くが、土日祝日が仕事で平日に休日という勤務パターンの方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

なんで人様が休みの時にまで仕事しなければならないんだよ」とか「家族や友人、恋人とのイベントに参加出来なくて最悪」というようなツライ思いと向き合っていかなければいけない仕事環境は非常に酷です。

私も実は約10年間、某ショップでシフト制の仕事をしております。当初は、休みたい時に休めない。友人と遊ぶタイミングが合わせられない。などの不満を感じておりました。しかし、だんだんとこの生活リズムに慣れてくると、シフト制の良い部分も感じるようになりました。

思い通りに休みが取れなくて最悪だ。もう、こんな仕事辞めたい!」と考える方にぜひ読んでいただきたいです。

シフト制で休みが取れないと嫌なこと

①休日に遊ぶ相手がいない

シフト制で仕事をする場合、休日といえばほとんどが平日にやってきます。私の場合、周りの友人はほとんどがカレンダー通りの勤務体制の仕事をしている仲間ばかりでした。もちろん平日は友人みんな仕事をしています。

その為、学生から社会人になりたての頃は本当に友人と遊ぶ機会がめっきり減りました。「週末みんなで飲み会するけど来ないか?」と誘いを受けても「ごめん。明日、俺仕事だから。」と断る事もしばしば。20代前半の頃までは、まだ体力があった為、翌日仕事でも体に鞭打って飲み会に参加することもありました。しかし、20代後半からは徐々に翌日の仕事の調子を優先し、ほとんど週末遊びに出る事はやらなくなりました。

私の場合、結果として「シフト制の仕事環境により、付き合う人間関係が変化」しました。休みの都合が合うのは、同じ職場の同僚か、同じようにシフト制で働く別の友人たち。付き合う人の範囲はとても狭くなりました。ですが反面では、よく飲みに行ったり遊ぶ相手が固定化したので、より深い人付き合いが出来たと思っています。

 

②曜日感覚を忘れる

シフト制で仕事をしていると曜日の感覚を忘れます。例えば、3日出勤して1日休み。次は4日仕事して2連休。などと不定期の休日リズムとなりますので、曜日の感覚がわからなくなります。

世間でよく言われている『サザ〇さん症候群』のように、日曜日の夕方に憂鬱になるような感覚は一切ありません。むしろ日曜日の休日は本当に珍しいので、『半年ぶりにサザ〇さん観た!!!』と、感動する事もあります。

私の場合、数日の仕事を経て、休日がやってくるので仕事のモチベーションもマンネリ化することが少ないのです。いつも新鮮な気持ちで仕事に向かうことが出来ています。

 

③希望通りの休暇が取れない事がある

シフト制だと、希望通りの長期休暇が取りづらい場合があります。例えば、「家族と旅行に行きたい」と考えていても、周りの同僚が同じように休暇を申請した場合、職場は人員不足になります。最低限、運営できる適正人数は決まっているわけですから、休みの希望が集中した日は、どうしても互いの譲り合いが必要となります。

子供が大きいと「幼稚園や学校の行事で休みが欲しい。」とか「地域の参加行事があるから休みが欲しい。」という場合でも、シフト状況により都合を変更せざるを得ない場合があります。子供の晴れ姿を見れないのは悲しいですよね。

シフト制の仕事だと、どうしても仕事中心のプライベート計画を立てなくてはならない事もあるのです。

 

④急な休みを恨む同僚がいた

シフト制で働いてきて、一番しんどかったのが「急な休みを恨む同僚の存在」でした。例えば、急に体調を崩したり、家族が急に倒れてサポートしてあげなければならないような時の話です。

急な休みを妬み、恨むような思いやりに欠けた同僚がいました。

体調管理に徹しても、生身の人間ですから風邪や感染症にかかってしまう事はあります。また、家族の不幸な出来事のサポートも当人にとっては致し方ない事であり、そのような事情であれば周りも理解するのが当然のような状況ですよね。

しかし、その同僚は急な休みをとる人を冷たい態度で接していたのです。「急に休まれても、こちらが迷惑します。」「こちらの気持ちにもなって下さい。」などと、心もとない言葉をボソボソ発していました。

私から「一番大変なのは、あなたではなく休んだ本人なのだから、助け合おう。」と諭しても、不服そうな表情で仕事に向かいました。このときの職場の空気は最悪でしたね。後に、思いやりに欠けた同僚は、徐々に居場所を失って退職しました。。

シフト制で働く場合、社員やスタッフ間の助け合いは必然です。

 

シフト制で良かったと私が感じたこと

①出かけた時にどこでも空いている

ショップ店員は平日休みになることが多いです。平日が休みだと一番メリットを感じるのが『出かけた時にどこでも空いていること』です。

例えば、土日のデパートやショッピングモールなど人が集まる場所はほんとにごった返していますよね。車で向かうにも道は混雑するし、駐車場もなかなか見つからない。さらに、たくさんの人だかりでゆっくり買い物できない。それが普通でしょう。

しかし、平日は様子が全く違います。私の場合、ショッピングモールに出かけても道はすいすい進むし、車は駐車場が空いていてモールの目の前に停められるので、小さな子供2人を連れていくのにも便利です。昼のランチも待ち時間はほとんどなく、すぐに席に通してもらえるし、子供も退屈しません。

平日休みの日に出かけた方が時間を有効活用できるのです。

平日に出かけた方が時間のメリットを感じているので、土日祝日が休みの場合、私は出来る限り人が集まる場所を避けるような習性になりました。

 

②平日しか空いていない場所の予定をすぐに片づけられる

平日に休みの場合、とても便利なのが「平日しか空いていない場所の用事をすぐに片づけられる事」です。

例えば先日、子供の幼稚園の養育費の引き落としに用いる銀行口座を私の名義で作成し、幼稚園に口座依頼書を提出するという予定がありました。

銀行の窓口も、幼稚園も通常平日しか営業していませんよね。しかも、期日が定められているのですから、このような予定は早めに済ませておきたいところです。

私の場合、休日の午前中の空いている時間帯に銀行へ出向き、待ち時間はほとんどなく口座を新設→その足で幼稚園へ口座の書類を提出し、お昼前には予定が完了しました。

もし、土日祝日しか休みが無い仕事の場合、このような予定はなかなかスムーズに完了させることが難しいでしょう。特に銀行で手続きする場合は、わざわざ平日の休みを取ったり、仕事の休憩時間の合間を縫って手続きに行くなど、貴重な時間を工夫しながらやりくりするのがなかなかハードです。

シフト制の仕事で平日が休みの場合、そのような諸手続きはストレスなく完了できるのがメリットです。

 

シフト制の仕事を一生続けられるか?

結論から言うと私は「シフト制の仕事を一生は続けたくありません。

この思いは、結婚し子供を授かって子供が大きくなるにつれて強く感じるようになりました。ちなみに、私が仕事をする理由はただひとつ。

  • 家族と私の生活を担保するお金を稼ぐ為

これまで昇進を目指してバリバリ働いてきたのに、いざ店長になって見えた景色は「家族と豊かな暮らしをしたい」という想いでした。家族と自分が普通に飯を食って、楽しく豊かに暮らせれば、それが何よりも幸せです。

シフト制の仕事だと、どうしても生活を犠牲にしなければならないケースがあります。休みが思い通りに取れないというボトルネックがあるのです。例えば、子供の行事や、休日に家族総出で旅行やアウトドアに出かけたり、クラブや部活動の試合等、いろんなイベントに出向くことが難しいのです。

このままでは、家族との思い出も作れないなぁ。と感じている為、シフト制の仕事を一生は続けたくありません。

私は、某ショップで約10年間シフト制のもとで仕事をしてきました。シフト制にはデメリットもメリットもそれぞれあります。シフト制という働き方が良いか悪いかは、働く人のライフスタイルによって決まるのです。